レジン(樹脂)、シリコン、着色料などの販売









   



◆レジンの種類とその品質
◆強度に関して
◆耐熱性に関して
◆劣化に関して
◆作業上の扱いやすさに関して
◆人の肌との相性に関して




レジン (樹脂 の種類とその品質

最初に、「レジン (resin)」 というのは、英語で 「樹脂」 のことを言います。

成型用として市販されていますレジンには、とてもたくさんの商品があり、どれを使ったらいいのかわからないのではないでしょうか? 私もすべてのレジンを試してみたわけではありませんので、くわしいことはわかりませんが、大きく分けますと、「透明に固まる物」 と 「不透明に固まる物」 に分けることができます。 今、レジンに興味をお持ちの方のほとんどは、透明なレジンについて知りたいのだと思います。
それぞれの性質について簡単にご説明しましょう。


◎エポキシ樹脂 (透明)
 作品例
 
 
新作 「Striped Iceberg−Resin Jewel」


今、成型材売り場にはたくさんの透明レジンが売られていますが、しゃれた名前を付けているだけで、中身はほとんどがエポキシレジンです。 違いは品質がいいか悪いか、ですね。 エポキシレジンにもいろんな種類がありますし、製造方法によっても品質が変わってきます。
エポキシレジンの良し悪しの違いは、単純に 「きれいに固まるかどうか」 ですね。 品質のよくないものは、固まったあとに表面がべたついたり、固まる過程でこまかい気泡が発生したり、硬化不良 (きちんと固まらない状態) を起こしやすかったりします。

レジンの品質の良し悪しは、だいたい値段と一致していますから、安い商品は避けた方が無難です。
また、最近はレジンの流行に当て込んで、ネットでエポキシレジンを販売するサイトが急激に増えましたが、同じ商品でも極端に値段の安い場合は、一括大量仕入れされたレジンですから、いつ製造された商品かわかりません。
エポキシレジンは鮮度が重要で、密閉状態でも硬化剤は徐々に劣化していきますから、購入したレジンの硬化剤がすでに黄色く劣化していて、透明に固まらなかった、というトラブルが増えています。 極端に値段の安いレジンは要注意です。(当サイトでは入荷日を商品のカタログページに記載しています)

その素材に愛情を持たない者にとって、その素材は単に商材であり、素材そのものを大切に扱うことはありません。



エポキシレジンは 「2液混合型」 と言って、「主剤」 と 「硬化剤」 を混ぜ合わせることで固まる素材です。 商品によりましては、主剤・硬化剤という名称を使っていない場合もあります。
主剤と硬化剤は、それぞれ必要量を計量して混ぜ合わせますが、混ぜ合わせる混合比は商品によって違います。
計量はデジタルはかりを使用して、正確に計る必要があります。

硬化時間は、固める量や形状、気温 (室温) に左右されますが、1日から3日ほどで固まります。


私は造形をするのが創作の目的ですので、こちらの 高透明エポキシレジン」 を使っていますし、みなさんにもおススメしています。
このエポキシレジンは、透明度がとても高く、水と同等です。 硬化後はとても硬くなりますが、カットや切削、穴あけ、研磨などの加工をすることができますから、さまざまな作品の制作に使うことができます。

組織の組成がとても強固なので、高級感を感じる適度な重さがあり、手触りがとてもいいのが特徴です。

いろいろなエポキシレジンを試しましたが、このメーカーのレジンが一番扱いやすく、品質がいいと私は思っていますので、20年以上ずっと作品の制作に使い続けています。


◎UV (紫外線硬化型) 樹脂 (透明)

このレジンはもともとは成型用ではなく、接着や塗装の硬化促進用に使われたものですから、創作に使われ始めた頃は品質はあまりいいとは言えませんでしたが、最近はかなり品質が良くなっていて、UVライト (紫外線照射灯) を当てるだけで5分ほどで固まる手軽さが人気となっています。
ただし、商品によって品質はまちまちのようで、きれいに透明に固まるものもあれば、成型後に表面がべとつくなど、品質の良くないものもあるようです。

UVレジンはその性質上、紫外線が届かないと固まらないため、厚く固めることができないので、作るものは薄いものに限定されます。 ですから、UVレジンとエポキシレジンの使い分け方は、薄く固めるだけの創作ならUVレジン、厚みのある立体的なデザインの創作をする場合は、エポキシレジンを使用します。
UVレジンにくらべますと、エポキシレジンの方が応用範囲が広いですから、より高いレベルの創作ができます。


以上の2種類の透明レジン、エポキシレジンとUVレジンが、今一般にアクセサリーなどの制作に使用されているレジンです。



◎ポリウレタン樹脂 (不透明)
 作品例
 

このレジンは透明ではなく、種類によって白やベージュ、黒などの色に固まるレジンで、フィギアーの制作に使用されています。
一般的にプラスチックと呼んでいるものに近い質感ですが、カッターナイフで削ったり、ドリルやキリなどで穴をあけることもできます。 また染料で染めることもできますから、白に染料を混ぜ合わせることで、パステルカラーを作ることができます。
A液とB液を同量計量して混ぜ合わせますと、数分で硬化しますから、複製を作るのに適しています。 また、ポリウレタンレジンで複製をたくさん作って、さらにその型を取ることで、一度にたくさんの複製を作ることができます。 値段も比較的安く、硬化不良も起こりにくく、一番簡単に扱えるレジンだと思います。



以下のレジンに関しましては、参考までよろしければご参照くださいね。


◎ポリエステル樹脂(FRP樹脂) (ほぼ透明)

このレジンは透明です。 手に入りやすい、値段が安いという理由で、このレジンをお使いになる方が今でもいらっしゃいますが、透明度が低いです。 また、においが臭く、成型後も数週間においが取れません(低臭気のものもあります)。 さらに成型後に表面がべとついたりしますし、紫外線による劣化(黄色化)も比較的激しいようです。 このレジンは元来、浴室やプールなどの防水用です。



◎透明ポリウレタン樹脂 (やや濁った透明)

このレジンも透明度はいまいちのようですね。 しかも成型後べとついたり、表面が白濁したりすることがあると聞きました。 エポキシ樹脂の種類が増えて以来、需要が減ったようです。



◎アクリル樹脂 (透明)

透明度は高いようですが、シリコンで成型した時に、果たしてシリコンに接していた部分が透明になるのかどうか疑問ですね。 最近はあまり見かけなくなりました。 私は試したことはありませんので、くわしいことはわかりません。



◎低粘度エポキシ樹脂 (透明)

「気泡が抜けやすい」「細かいところへも流れ込みやすい」ということですが、私が試してみたところでは納得のいくものではありませんでした。 まず気泡ですが、ようは混ぜ合わせ方ですから、細い棒などで早く混ぜ合わせれば気泡はたくさん入りますし、その気泡は抜けることはありませんでした。 また低粘度ということに関しましても、普通のエポキシ樹脂も40度程度に温めますと、さらっと水のようにやわらかくなりますから、特に低粘度で流し込みやすいという印象はありませんでした。 結局は作業の仕方、ですね。



◎急速硬化型エポキシ樹脂 (透明)

確かに硬化時間は短いです。 が、そのぶん気泡などはそのまま残ります。 ですから接着剤として使うのであれば有効ですが、成型用には不向きです。 また少量を硬化させるため、主剤と硬化剤の混合比に誤差が生じやすく、成型後の表面にべとつきが残ることが多いですね。



強度に関して (エポキシレジンとポリウレタンレジンの比較)

横からの力に対する柔軟性は、ポリウレタンレジンの方が優れています。 長く成型しますとかなり柔軟にしなります。 白より黒の方がさらに柔軟性に富んでいます。 それはおそらく黒の顔料が不純物となるため、組織の結びつきが若干弱くなるためと思われます。 もちろん創作にはまったく問題ありません、どちらかといえば、という話です。

エポキシレジンはポリウレタンレジンと同じように曲げようとしますと、折れてしまいます。 しかしポリウレタンレジンも柔軟性はありますが、力が加われば折れてしまいますから、強度はどちらもそれほど変わらないでしょうね。

引く力に対してはエポキシレジンの方がかなり強いですね。組織の結合性ではエポキシはレジンの中でも強固だそうです。 ただしこれらは成型物の形状に大きく左右されます。 太いもの厚いものは当然強く、薄いもの細長いものは弱いというわけですね。




耐熱性に関して


エポキシレジンは相対的に熱には弱いですね。 これも成型物の形状によって違いますが、40度程度に温めますとやわらかくなります。 やわらかくなるといいましても、溶けるわけではなく、ビニールや硬めのゴム程度のやわらかさです。 冷えるとまた元のとおりに硬くなります。
直径1センチの棒状の成型物でも、夏の締め切った室内ではやわらかくなってしまいます。

一方ポリウレタンレジンは70〜80度程度まで硬いままです。 通常これほど高温になることはありませんから、まず変形はないといっていいと思いますが、直射日光の当る場所ではやわらかくなって変形することがありますので、置き場所には注意が必要です。 真夏に車中などに置きますと、変形する恐れがあります。
ただし、いったん変形してしまっても、熱を加えて元の形に戻すことができます。



劣化に関して

レジンは紫外線や空気中の酸素などよって、薄い黄色に変色する性質があります。 エポキシレジンの中には変色しない、あるいはしにくいタイプもあるようですが、当サイトで扱っていますエポキシは多少変色します。 この黄色化を防ぐ方法は今のところありません。 表面にUVカット塗料などを塗っても効果はありません。
ただし、以前にくらべますと品質がかなり向上していますので、室内の直射日光が当たらない場所に置いておいた場合では、ほとんど変色が見られなくなりました。

また、成型時にほんの少し青の染料を混ぜて硬化させますと、黄色化がわかりにくくなります。 また染色してしまうとまず変色はわかりませんね。
ポリウレタンレジンの白もエポキシに同じです。

しかし酸化するのは特にレジンに限ったことではなく、紙や布、木材、ビニール、プラスチックでもそれは変わりがありませんから、黄色化するからといいまして、レジンが素材として劣るわけではありません。



作業上の扱いやすさに関して


ポリウレタンレジンの方が簡単ですね。 主剤と硬化剤を同量混ぜ合わせて5〜10分程度で硬化するのに比べ、エポキシレジンは主剤2:硬化剤1を正確に計量し、丁寧に混ぜ合わせて流し入れてから、完全に硬化するまでに1〜3日かかります。
ポリウレタンレジンは多少混合比に誤差があっても硬化しますが、エポキシは硬化不良を起すことがあります。 ですから計量にはデジタルはかりをお使いになることをお薦めしますよ。
少量を硬化させる場合は誤差が生じやすいです。

ポリウレタンレジンは硬化時に多少気化ガスが発生し、体質によりましては皮膚がかぶれるなどの症状が出ることがあります。 作業中は換気をし、型に流し入れたら硬化し終わるまで近づかないなど、ご注意くださいね。 もっともそれほど強いガスというわけではありませんから、さほど神経質になることはないと思いますよ。

エポキシレジンは硬化時ににおいなどが出ることはありませんが、硬化剤には多少においがあります。 しかし硬化後は完全に無臭になりますので、アクセサリーなどをお作りになる場合にも心配はありません。

硬化後の加工はどちらも同じようにすることができます。 ですから作る物、あるいは利用することによって、レジンの種類を替えてお使いになるといいでしょうね。



人の肌との相性に関して


「レジン製のアクセサリーを身につけて、かぶれませんか?」、というご質問をよくいただきますが、樹脂はいわゆるプラスチックの範疇に入るもので、同じ物と言ってもいいと思いますから、私たちの身のまわりにあります携帯電話ですとか、PCですとか、CD・MDプレーヤーなどとほとんど変わりありません。
市販されていますファッションアクセサリーも、だいたい同じ素材です。 人はそれぞれ体質が違いますから、「絶対にかぶれない」 とは言えませんが、少なくとも私は樹脂でかぶれたという話は聞いたことはありません。

樹脂を成型する際に原液に触れたり、硬化時に発生する気化ガスを吸ったりしますと、体質によりましてはかぶれたり、発疹ができることもあるようですが、それとてもさほど刺激の強い物ではありません。
アクセサリーなどをお作りになっても、大丈夫だと私は考えています。


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